暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「血圧は変動パターンも大事?」という報告です。
脳卒中や早期死亡のリスクを予測するには、個々の血圧測定値よりも全体的な変動パターンを見るほうがよいことが、新たな研究で示唆された。エラスムス大学医療センター(オランダ、ロッテルダム)の研究者は、「血圧が緩やかに上がるか、急激に上がるかが有用な情報となる」と述べている。
今回の試験の結果、中年期から血圧が急激に上昇した人と、高かった血圧が65歳以降に降下した人は、80歳までに脳卒中を発症するリスクおよび血圧関連の疾患で死亡するリスクが特に高かった。中等度の高血圧を維持した人は脳卒中リスクが高かったが、死亡リスクは低かった。正常血圧から徐々に上昇した人は脳卒中リスクが特に低く、死亡リスクも低かった。
20年間に1,000人以上の対象者が脳卒中になった。血圧が徐々に上昇した群と比較したときの脳卒中リスクは、65歳以降に血圧が降下した群で最も高く(13.6%)、次いで血圧が急激に上昇した群(8%)、中等度の高血圧で変化のなかった群(5%弱)であった。脳卒中と死亡のリスクが最も高かったのは、中年期の血圧が高かった群と、血圧が急激に上昇した群であった。
米ノースウェル・ヘルス・サウスサイド病院(ニューヨーク州)の研究者は、「この知見から、定期的な血圧チェックと若いうちからの降圧治療の重要性が示された。一方で、本研究は主に白人の集団を対象としたものであるため、他の集団でも再現性を確認する必要がある」と指摘している。