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米国でC型肝炎による死亡が感染症のトップに!

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「米国でC型肝炎による死亡が感染症のトップに!」という報告です。
 米国では2014年、C型肝炎に関連する死亡者数が最高記録に達したと保健当局が報告した。あらゆる感染症のなかで最も死亡者の多いウイルスとなったという。米国疾病管理予防センター(CDC)の予備データによると、2014年のC型肝炎関連の死亡者数は1万9,659件だった。CDC国立HIV/AIDS・ウイルス性肝炎・STD・結核予防センターの研究者は、「予防も治癒も可能な疾患で、なぜこれほど多くの米国人が死亡しているのか。C型肝炎の検査が、高コレステロール血症や大腸がんの検査と同じように日常的なものとなれば、多くの人が長く健康に生きられるはずだ」と指摘する。
 C型肝炎を治療せずにいると、肝がんをはじめとする命にかかわる疾患のリスクが高まるほか、知らずに他人に感染させてしまう可能性もある。新たなCDCの調査では、2013年のC型肝炎関連の死亡者数は、HIVや結核を含む他の60種類の感染症による死亡者数の合計を上回ったことが判明した。この統計は死亡証明書に基づくものであり、C型肝炎は過少報告されることが多いため、実際の数字はもっと高い可能性もあるという。C型肝炎の症例はベビーブーム世代(1945~1965年生まれ)に多くみられる。CDCによると、注射や輸血などの医療処置が現在ほど安全でなかった時代に感染した人が多いという。この世代の感染者は、感染に気づかないまま長年過ごしていることも多いと考えられる。
 一方、CDCの予備データからは、注射薬物の使用者の間にも新たな感染の波が示唆されている。このような「急性」症例は2010年から2倍以上に増え、2014年には2,194例が報告されている。この新たな症例は主に、米国中西部・東部の農村地や郊外に住み、注射薬物の使用歴のある白人の若者にみられる。米国では約350万人がC型肝炎に感染しており、約半数は感染を自覚していない。CDCおよび米国予防医療作業部会(USPSTF)によると、1945~1965年に生まれた人は、1回はC型肝炎の検査を受けることが推奨されている。幸い、治療薬の進歩により、感染がわかれば多くは2~3カ月で治癒できるという。

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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