暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「メタボになりやすい職業?」という報告です。
日本人の会社員12万人の解析から、メタボリックシンドローム(MS)の有病率は業種間で大きく異なり、男性では「建設業」「運送業・郵便業」「学術研究、専門・技術」「協同組合」の4つの業種で、女性では「医療・介護」「協同組合」でMS有病率が高いことが、福島県立医科大学衛生学の研究者の検討でわかった。保健指導を行う際には、業務内容も考慮に入れた指導が求められるとしている。
今回の結果、男性会社員では4人に1人がMSを保有していたが(有病率22.2%)、女性の有病率は4.4%にすぎなかった。男女を合わせた全体のMS有病率を業種別にみると、「運送業・郵便業」(25.7%)、「建設業」(21.0%)、「鉱業・採石業」(20.5%)が高く、「医療・介護」(8.7%)、「公務」(11.4%)、「娯楽業」「飲食店・宿泊業」(12.1%)が低かった。
MSの標準化有病比(Standardized Prevalence Ratio;SPR)を業種別に比較したところ、男性では「建設業」「運送業・郵便業」「学術研究、専門・技術」「協同組合」の4つの業種で高く、女性では「医療・介護」「協同組合」で高かった。なかでも「運送業・郵便業」の男性はMSに加えて、ウエスト周囲長の異常、高血圧、耐糖能異常、脂質異常症の有病率も高かった。
また、各MSリスク因子のSPRに基づいた階層的クラスター分析により、類似のリスク傾向をもつ業種を統計的に整理し、男女別に3つのグループに分類した。これにより、「肥満・脂質異常症の傾向はみられるが、高血圧・耐糖能異常は少ない」などのグループの特徴がより明確となり、リスク因子の詳細を追究できるという。