暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「気候変動による健康障害に注意!」という報告です。
米国の主要な医師団体である米国内科学会(ACP)が、「温暖化と天候パターンの変化により関連する疾患が増加し、人々の健康が蝕まれつつある」との声明を発表した。同学会では、温室効果ガスの排出を抑えることで、気候変動と戦うことを呼びかけている。同学会会長は、「地球温暖化に伴い、呼吸器疾患や熱射病、感染症が増加している。気候変動への対処を始めないと、こうした健康被害はますます増えるだろう」と話す。
既に、以下のような健康被害が生じているという。
・呼吸器疾患(喘息、COPDなど)。気温上昇により、オゾン汚染、山火事の煙、牧草や樹木などから生じるアレルゲンが増加しつつある。大雨や洪水により、家に有毒なカビや真菌が生じることもある。
・熱に関連する疾患(熱疲労、熱射病など)。特に子どもや高齢者で危険。
・虫が媒介する疾患(ジカウイルス、デング熱、チクングニア熱など)。蚊は温暖な気候でよく繁殖するため、より北方地域にも拡大する。
・飲料水が媒介する疾患(コレラなど)。干ばつによる衛生状態の悪化、洪水による下水の氾濫などで広がる可能性がある。
・精神疾患(自然災害に関連する外傷後ストレス障害やうつ病、熱波に伴う不安やストレスなど)。
ACPでは医師会員に対し、地域社会で気候変動の政策について話し、診療のエネルギー効率を率先して高めるよう促している。医療業界は食品業界に次いでエネルギーの使用が多く、年間約90億ドルを費やしている。省エネルギーや建物の緑化などを通じて二酸化炭素排出量を低減できると、ACPは呼びかけている。