暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「アルコール・加工肉の摂取で胃がんの危険増大?」という報告です。
アルコール、加工肉(ハムやベーコンなど)、過体重はいずれも胃がんリスクを高める可能性があり、さらにこれらの「飲み過ぎ」「食べ過ぎ」「太り過ぎ」が進むにつれてリスクは上昇していくとの報告が、米国がん研究機関(AICR)および世界がん研究基金(WCRF)から発表された。
今回のレビューでは、胃がんと食事、身体活動、体重について、入手できる全ての科学的データを組み合わせて分析した。解析には胃がん患者7万7,000人を含む成人1750万人を対象とした研究89報が含まれた。さらに、2種類の胃がん(食道に近い胃上部のがんと胃下部のがん)に各リスク因子が及ぼす影響も検討した。
その結果、米国の胃がん患者の約7人に1人は、もし1日の飲酒量を3杯未満に抑え、加工肉を食べず、健康体重を維持していれば、発症を避けられた可能性があると結論づけられた。これは毎年約4,000例の胃がん発症に相当する。
AICRの研究者は、「これらの関連性に強いエビデンスを示した報告は今回が初めて。がんリスクを低減するためにできることがあり、日々の選択で違いが生まれる」と話す。ただし、本報告はこれら因子が胃がんに関連することを示したが、胃がんの原因になると証明したわけではない。
今回の報告のポイントは以下の通り。
・1日の飲酒量が3杯以上になると胃がんリスクが上昇する。
・1日の加工肉摂取量が50g(ホットドッグ1本またはボローニャソーセージ2枚相当)増えるごとに、胃下部がんのリスクが18%上昇する。
・BMIが5増加するごとに、胃上部がんのリスクが23%上昇する。