暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「妊娠中の飲酒でアトピー発症の可能性?」という報告です。
妊娠中の飲酒が子供のアトピー性湿疹の発症に影響を与える可能性があることを、岐阜大学の研究者らが報告した。これまでにアルコール摂取による免疫系への影響が示唆されているが、アレルギー性疾患の発症に関わるかどうかは不明である。研究者らは、妊娠中のアルコール総摂取量と国内出生コホートにおける小児喘息およびアトピー性湿疹リスクとの関連を検討した。
2000年5月~2001年10月に産婦人科クリニックで妊娠中の女性を組み入れ、これらの母親から生まれた子供(合計350人)を2007年11月までフォローアップした。アルコール総摂取量(料理で使用するアルコールを含む)は、5日間食事記録を用いて評価した。
主な結果は以下のとおり。
・妊娠中のアルコール総摂取量は、3歳以前のアトピー性湿疹のリスク増加と関連していた。5歳以前のアトピー性湿疹でみた場合も同様の相関が認められた。
・アルコール総摂取量の最低三分位に対する最高三分位におけるアトピー性湿疹の推定危険率は、3歳以前で1.90倍、5歳以前の場合で1.74倍であった。
・3歳以前の小児喘息については、アルコール総摂取量が少なかった妊婦の子供に対する、摂取量の多かった妊婦の子供における推定危険率は1.61倍であった。また、妊娠中に飲酒しなかった母親に対する、飲酒した母親の子供での推定危険率は2.11倍であった。妊娠中のアルコール摂取量と5歳以前の小児喘息リスクとの関連は有意ではなかった。