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発症しない遺伝性疾患が稀にある?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「発症しない遺伝性疾患が稀にある?」という報告です。
 一部の遺伝性先天異常は、親から変異遺伝子を受け継いだら発症は避けられないと考えられている。しかし、60万人弱の遺伝子を分析した研究で、遺伝学的には重度の疾患を小児期に発症しているはずなのに、何らかの理由でそれを回避している健康な人が13人見つかった。
 米シアトルの研究者は、「疾患の原因だけでなく、発症を防ぐ方法を究明するためには、患者だけでなく健康な人も研究対象とすべきである」と述べている。別の研究者は「こうした研究が、破壊的な遺伝子変異に対抗できる幸運な人を保護している別の“修飾”遺伝子の発見につながる可能性がある」と指摘している。
 同氏らは、通常たった1つの遺伝子変異が原因となり、親から子に受け継がれて小児期の早い段階で発症する、いわゆる「メンデル遺伝病」に着目。多数の研究プロジェクトの協力により、約59万人の遺伝子情報を集めた。125種類のメンデル遺伝病に関連することが認められている完全浸透性(保有していれば疾患を避けられない)変異を生じる遺伝子874個を調べ、変異をもつ人が何らかの症状を有するかどうかを医療記録から確認した。
 その結果、8種類のメンデル遺伝性小児疾患について、完全に回避していると思われる人が13人いることが判明した。研究著者らの一部は、今回の結果に基づいて新たな研究を実施し、疾患を発症するはずなのにしていない人を追跡する予定だが、まれにしか存在しない該当者を探し出すには何百万人もの遺伝子を解析する必要があると、同氏は付け加えている。

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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