暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「枕が変わると眠れないのは何故?」という報告です。
旅先などで枕が変わると寝付きが悪くなるのは、脳の左半球が睡眠中も活動を続けるから――。こんな分析を米ブラウン大の研究チームが発表した。慣れない環境では脳が無意識に覚醒し、物音などに反応しやすい警戒状態が続くため、ぐっすり眠れなくなるらしい。
研究チームは、男女11人に研究施設に泊まってもらい、深く眠った状態の時に、脳の活動で生じる微小な磁場の変化を専用装置で測定。脳の左右の半球で活動の違いなどを比べた。
初めての宿泊では、深い眠りに落ちていることを示す磁場の測定値が右脳より左脳で弱くなり、左脳の複数の部位が活性化していることを突き止めた。この部位は、仕事中にぼんやり別のことを考える際などに働き、無意識に外部の状況に反応する脳の機能と関係が深いとされる。実際に睡眠中に異音を聞かせると、左脳が強く反応し、左脳に伝わる右耳から聞かせたときほど目覚めることが多かった。1週間後、11人に再び同じ施設に泊まってもらうと、今度は左右の脳で大きな違いは見られなかった。施設の環境に慣れて通常の睡眠に戻ったとみられる。
睡眠中に脳の左右の半球の一方が活動を続ける現象は、泳ぎながら眠るクジラやイルカ、飛びながら眠る渡り鳥などで知られている。同研究者によると、脳は適応性が高いため、新しい環境で寝る機会が多い人は必ずしも寝付きが悪くなるわけではない。睡眠中の左脳の働きを抑えることで、慣れない場所でよく眠れる方法が開発できないか検討中という。