暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「震災後は消化管出血にも注意!」という報告です。
東北大学の研究者らは、東日本大震災発生直後からの3カ月(2011年3月11日~6月11日)に宮城県内の沿岸・内陸の基幹7施設で処置した消化性潰瘍について、前年同時期(2010年3月11日~6月11日)と比較。震災後3カ月の消化性潰瘍は383例で、前年(261例)の1.5倍。出血性潰瘍に絞ると、震災後は257例で、前年(119例)の2.2倍と大幅に増加した。
震災後の出血性潰瘍の特徴は、胃に多発し、輸血を要する重症例が多かった。実際に7施設に出向いて多数の内視鏡像を確認した同研究者によると、消化器内科でも今はめったに遭遇することがないような、目を見張る多発・巨大潰瘍がゴロゴロ見られたという。
出血性潰瘍の発生のピークは発災から10日目。前年の5~6倍という鋭いピークを記録した。阪神淡路大震災においても消化性潰瘍のピークは2週後だったと報告されており、今回の熊本地震についても、まさにこれから来週にかけて出血性潰瘍の多発が危惧される。