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寿命はある程度予測できる?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「寿命はある程度予測できる?」という報告です。
 寿命を予測するのに、DNA鎖の末端の長さを調べる方法は最善とはいえないようであることが判明した。新たな研究で、実年齢や階段を上ったり短距離を歩いたりする能力のほうが、寿命の正確な予測因子となることが示された。
 今回の研究では、米国(60歳以上)、コスタリカ(61歳以上)、台湾(53歳以上)の高齢者を対象に5年間の死亡率を分析。テロメアの長さと比較して、年齢、身体の可動性、喫煙習慣などの一連の基本的な評価項目から5年間の死亡率をどのくらい正確に予測できるのかを調査した。テロメアとは、加齢に伴い短縮するDNA末端部のこと。
 研究グループによると、テロメアがヒトの「分子時計」の役割を担うことが発見されて以来、テロメアの長さを利用して死亡時期を正確に予測できるのかという課題には多大な関心が寄せられているという。しかし、今回の研究によると、テロメアの長さによる予測は、「当てずっぽう」よりはわずかに優れる程度にとどまることがわかった。実年齢が唯一にして最も優れた死亡予測因子だという。
 研究著者である米ジョージタウン大学の研究者は、「テロメアの長さに関する科学的エビデンスは大々的に取り上げられ、ときには実際以上の効果を謳って製品を売るために、メディアや研究に投資した企業によって誇張されてきた」と説明する。研究共著者の1人で米プリンストン大学の別の研究者は、「自己申告による健康状態および身体可動性、認知機能評価、喫煙、運動、炎症マーカー、腎機能評価を含めたほとんどの指標は、テロメアよりも予測能が優れていた」と、驚きを述べている。

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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