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震災の際の車中泊時の注意!

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「震災の際の車中泊時の注意!」という報告です。
熊本地震の被害状況を伝える報道で,予震による避難所の揺れの恐怖から車中泊する被災者の姿が映し出された。車中泊は肺塞栓症(PE)のリスクだが,残念ながら車中泊した被災者で肺塞栓症(PE)死亡例が報告された。しかし車中泊せざるをえない現実もある。循環器系学会が連名で,車内での姿勢や運動に関する静脈血栓塞栓症(DVT)の予防策を公表しました。
 車中泊によるPE死亡例がわが国で初めて報告されたのは,2004年に起きた新潟県中越地震で,新潟大学大学の研究者らが明らかにした。狭い自家用車内では,同じ姿勢を取らざるをえず,DVTが形成されやすい状態にある。新潟県中越地震での死亡例は朝起床し,車から降りると同時に倒れ込み,死亡が確認されたという。被災地・熊本での車中泊による死亡例も新潟県中越地震での死亡例と同じ状況であったことが,報道からうかがえる。
 予震が避難所倒壊に対する恐怖心をあおる,ペットがいるなどの理由から,車中で寝泊りせざるをえない被災者もいる。そのような被災者へのVTE予防策として,循環器系学会が以下の注意点を呼びかけている。
*やむをえず車中泊する場合,避難所で運動ができない場合の予防策
適切な指導の下,弾性ストッキングを装着する
長時間自動車のシートに座った姿勢で眠らない
時々足首の運動を行う
ふくらはぎのマッサージを行う
十分な水分を補給する
可能であれば避難所で簡易ベッドを使用する

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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