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末期がん患者さんは在宅の方が長生き?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「末期のがん患者さんは在宅の方が長生き?」という報告です。
 最期のときを自宅で過ごすことを選んだがん患者は、病院で死を迎える患者よりも長く生きることが、日本の大規模研究で明らかにされた。この知見から、医師は死期の迫るがん患者に対し、自宅での緩和ケアを迷わず許可すべきであることが示唆される。緩和ケアとは、治癒を目指す治療ではなく、鎮痛や症状の管理を中心とする治療のことだ。
 「自分の家で死にたい」と望む人は多いが、病院と同等の治療が受けられないのではないかという懸念がこれまであった。筑波大学の研究者は、「がん患者とその家族は、自宅で受けられる医学的治療の質が病院に比べて劣り、生存期間を縮めることにならないかと懸念する傾向がある」と説明する。「しかし今回の研究で、実際は自宅で死を迎えることが患者の生存期間に悪影響を及ぼすことは全くなく、むしろプラスになることが示された。患者や家族は各自の意向と価値観に基づいて死ぬ場所を選ぶことができる」と、同氏は付け加えている。
 今回の研究では、病院で死亡した約1,600人と自宅で死亡した約500人の患者を比較した結果、自宅で最期を迎えた患者の生存期間が大幅に長いことがわかった。同氏は、「自宅での適切なホスピスケアが患者の命を縮めることはなく、むしろ生存期間が延びる可能性もあるという事実は、患者、家族、医師を安心させるものだ」とニュースリリースのなかで述べている。

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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