暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「トクホは安全?」という報告です。
特定保健用食品(トクホ)については,トクホが原因とされる重篤な健康被害の報告は現時点ではない。その理由として,ヒトでの臨床試験で安全性が得られている,作用自体が弱いなどの他に,ほとんどの製品が食品の形態であるため,過剰摂取がされにくいことが考えられる。またトクホをはじめ,栄養機能食品,機能性表示食品を含む保健機能食品は,機能性の科学的根拠がある。
しかし,保健機能食品の摂取が健康の維持・増進,医療費の削減効果に寄与するかどうかは不明な点が多く,この点については専門家が疑問を呈している。 サプリメント先進国とされる米国では,健康食品の機能性表示に当たる栄養補助食品健康教育法が1994年に成立した。しかしその後も同国の肥満者(BMI 30以上)数は増加の一途をたどっており,医療保険制度の違いはあるものの,国民1人当たりの医療費は日本の2倍以上となっている〔日本3,213ドル vs. 米国8,508ドル,経済協力開発機構(OECD)Health Data 2013〕。
また機能性表示食品は,解禁直後から有効性の根拠が不十分との意見もあったが,ある研究者は「そもそも食品に明らかな有効性を求めるのは間違いである」と指摘。「有効性が明らかであるなら,当然医薬品として開発されている。機能性表示食品などの保健機能食品は医薬品ではないことを認識すべきだ」と述べた。