暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「バランスの良い食事で長生き?」という報告です。
日本人対象の大規模研究の結果、食事のバランスが良い人ほど、全死因死亡リスクや心血管・脳血管疾患死リスクが低いことが明らかにされた。国立国際医療研究センターの研究者らが、約8万人を中央値15年追跡した結果で、今回発表されました。これまでに欧米人を対象に、より良い食事摂取が死亡リスクや主要慢性疾患リスクを低下することを示した試験結果はあるものの、アジア人を対象にした前向き試験は珍しいという。
農林水産省が作成した「食事バランスガイド」の順守度と、全死因死亡率の関連を検証した。具体的には、被験者の同ガイド順守度を0~70までスコア化し、低いほうから4群に分類し、死亡率との関係を調べた。食事バランスガイドは、食事内容をご飯やパンなどの「主食」、野菜やきのこ類などの「副菜」、肉や魚などの「主菜」、「乳製品」、「果物」の5つのカテゴリーに分類し、いずれもバランス良く摂取するよう推奨している。
その結果、同ガイド順守度が高スコア群ほど全死因死亡率は低くなることが示された。多変量補正後危険率は、最低スコア(第1分位)を1とした場合、第2分位群が0.92倍、第3分位群が0.88倍、最高スコア(第4分位)群は0.85倍だった。食事バランスガイドの順守スコアが10ポイント増大することで、死亡リスクは約7%低下した。心血管疾患死リスクについても、同スコアの10ポイント増大につき、約7%の低下が認められた。とくに脳血管疾患死リスクについては、約11%の低下がみられた。また、がん死亡リスクについても、同スコアの増加によるリスクの減少は認められたが、有意差には至らなかった。