暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「健康食品の摂取には注意が必要!」という報告です。
保健所または医療機関から厚生労働省に届けられる,保健機能食品を除くいわゆる健康食品摂取による健康被害報告は,肝機能障害などの重篤なものを含め年間約20件ある。しかし,消費者庁や消費生活センターには700~800件もの被害報告が寄せられている。
ある専門家はこうしたいわゆる健康食品や保健機能食品を含む健康食品全般は,成分や原料が天然・自然由来のものであるため,誰がどれだけ摂取しても安全であるといった誤った認識がある,と指摘する。別の専門家の報告によると,健康食品に「病気の治療」を期待する通院患者が11%,入院患者は38%存在するという。
薬物治療を受けている患者が薬剤と似た効果をうたった健康食品を摂取した場合,薬剤の吸収や代謝が亢進されるなどの薬物相互作用を来す可能性がある。薬剤同士を併用する場合であれば,薬剤Aと薬剤Bの成分が1対1であり,相互作用は明確にできる。しかし薬剤Aと,成分が20種類でその含有量が不明な健康食品Cを併用する場合,併用による相互作用は明らかでない。
そのため同氏は「患者が健康食品を安易に用いれば,治療の妨げになるだけでなく健康被害を来しかねない」と警鐘を鳴らす。薬剤と健康食品を併用しないことが大前提であり,もし併用する場合は必ず医師や薬剤師への相談が求められる点を強調している。