暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「禁煙に有効のは徐々に、それともキッパリ?」という報告です。
禁煙したければ、タバコを徐々に減らすよりも、きっぱり止めるほうがよいことが新たな研究で判明した。「ほとんどの人は徐々に減らすほうが自分に合っていると考えていた。しかし本人の考えにかかわらず、一度に止める方法のほうが優れていることが明らかにされた」と、筆頭著者である英オックスフォード大学の研究者は述べている。
今回の研究は、イングランドの成人喫煙者700人弱を対象としたもの。被験者の平均喫煙数は1日20本で、9割以上が白人であり、平均年齢49歳、半数が女性であった。被験者を、一度に禁煙する群(断煙群)と、2週間かけて75%減らす群(減煙群)に無作為に割り付けた。
禁煙前に、減煙群はニコチンパッチのほか、短時間で作用するニコチンガムやトローチを使用し、断煙群はニコチンパッチのみを使用した。全被験者に対して看護師によるカウンセリングを実施し、禁煙開始日以降は短時間作用型のニコチン置換薬を提供した。開始から4週間後と6カ月後に追跡調査を実施し、血液検査により本当にタバコを止めているかどうかを確認した。4週間後、減煙群の39%がタバコを止めていたのに対し、断煙群では49%だった。6カ月後も禁煙を継続していたのは、減煙群では16%、断煙群では22%だった。
米国政府の禁煙ガイドライン策定に関与している米ウィスコンシン大学の研究者によると、この禁煙成功率はカウンセリングや薬剤によるサポートがない場合に比べれば高いほうだという。一度に止めるほうが優れた結果が得られた理由として、同氏は、徐々にタバコを減らす人は困難に屈しやすいことを挙げている。「喫煙者はまずはきっぱり止めることを試みるべきだが、難しいと感じることも多いだろう。医師はまず患者の好きな方法を試させて、失敗すれば別の方法を勧めるのがよい」と同氏は助言している。