暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「便秘で肌あれ?」というお話です。
肌トラブルの原因の1つとして、便秘が増えています。近年では便秘と肌荒れの関係性への注目が高まっています。この両者が密接に関係していることは事実です。便秘の解消は肌荒れの改善に繋がりますし、便秘が長期化すればその分お肌の状態も悪化していきます。便秘が慢性化すると、腸内には常に便が滞留している状態となります。便とは元々、摂取した食事から必要な栄養素を取り除いた後の老廃物ですから、出来る限り早く体外に排出するべきものです。長期的に便が体内に居座り続けることの問題点としては、まず便の腐敗・発酵が進むことが挙げられるでしょう。便が居座っていると善玉菌が減少し悪玉菌の勢力が強くなってしまうため、有害物質やガスが発生します。
便が詰まり、出口が塞がれると有害物質は腸壁から吸収され、血液中に溶け出して全身へ巡ることとなるのです。こうした体中へと行き届いた有害物質は、汗や皮脂などの形を借りて毛穴などから体外へ放出されます。お陰で有害物質を体内に溜め込まずに済むというわけです。ただし、肌細胞には元々お肌に溜まった汚れや余分な水分を排出する機能があります。有害物質の排出に手間を取られてしまうと、通常の肌細胞の働きだけではお肌の新陳代謝が追いつかなくなってしまいます。そのため汚れを取り除ききれず肌荒れの原因となり、お肌の状態が悪くなってしまうわけです。
さらに、腸内環境の悪化は自律神経の働きを弱めることにも繋がります。自律神経は新陳代謝を司っている部分ですので、この働きが弱まればそれだけお肌のトラブルを起こしやすくなるという面を持ちます。免疫力も低下するため、荒れはじめた肌を自然に整えるということも困難になります。
自律神経は腸機能とも深く関わっていますので、バランスが乱れると排便のトラブルを招くことにも繋がります。つまり、便秘も肌荒れもますます酷くなるという悪循環になりがちです。