暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「ダイエットより運動が空腹を抑制?」という報告です。
運動は空腹感を高めるのではなく空腹感を抑制する。これはラフバラー大学の科学者らが実施した英国の研究の結果として発表された。摂取したカロリーよりも多くカロリーを消費する(つまりカロリー不足になる)ために運動をした被験者は、食事制限をしただけの人よりも食べる量が少ないことが分かった。
二部構成の同研究は男性と女性の食欲を比較することを目的に行われた。前半の研究では、ダイエットまたは運動(中等度強度の90分トレッドミル走)のどちらかによってカロリーの過剰摂取をコントロールし、9時間にわたり食欲を測定した。食事制限によってカロリー不足になった場合、被験者の食欲亢進ホルモンであるグレリンは上昇し、食欲抑制ホルモンのペプチドは低下した。しかし、運動によってカロリー不足になった被験者では、この反応がはっきりとは見られなかった。食事制限によってカロリー不足になった被験者は、運動によって同量のカロリー不足を達成した被験者に比べ、バイキング形式の食事でほぼ3割多く食べた。食事制限をした後の被験者の平均食事量は944カロリーであり、運動をした後の被験者の平均食事量は660カロリーであった。
「運動直後の少なくとも数時間は空腹感や食欲が増加しないことが今回の研究で分かりました」と研究著者は述べた。「我々の研究の次の段階として、この有益な効果が運動初日以降も続くかどうかを調べる予定です」。