暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「緑茶で胆道ガンの危険低下?」という報告です。
緑茶やコーヒーの摂取が、数種類のがんリスクを減少させる可能性があるが、胆道がんについてはよくわかっていない。大阪大学の研究者らは、緑茶およびコーヒーの摂取と、胆道がんおよびその関連疾患のリスクとの関連を、日本における研究で検討した。その結果、緑茶摂取量が多いと胆道がんリスクが減少する可能性が示唆され、その効果は煎茶に起因する可能性があるという。また、コーヒー摂取とは関連がなかった。
主な結果は以下のとおり。
・緑茶摂取量が720mL/日を超える群では、120mL/日以下と比較して、胆道がんリスクが有意に低かった(危険率0.67倍)。また、緑茶摂取量の増加とリスク減少の関連性については、有意ではないものの傾向がみられた。
・原発巣の部位による検討では、120mL/日を超える緑茶摂取が胆嚢がんと肝外胆管がんのリスク減少に関連する傾向がみられた。
・煎茶と番茶/玄米茶を分けて検討した場合、煎茶の摂取量と胆道がんリスク減少との関連が、有意ではないものの傾向が認められた。しかし、番茶/玄米茶では関連が認められなかった。
・コーヒーにおいては、胆道がん、胆嚢がん、肝外胆管がんとの間に明らかな関連性は認められなかった。