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20-30代が栄養素不足?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「20-30代が栄養素不足?」という報告です。
 平成26年の国民健康・栄養調査によると女性で痩せている者(BMI<18.5)の割合はこの10年間で増加しており、20 歳代では6人に1人が「痩せ」という結果でした。運動習慣のある者の割合は、30歳代男性と20歳代女性で最も少なく、習慣的に喫煙している者の割合については減少していますが、男女とも30歳代で最も多いことが分りました。
 今回の調査では世帯の所得に着目し、所得別に20歳以上の生活習慣や食生活が公表されています。所得の違いにおける特徴は以下の通りです。
 所得が高い世帯の特徴としてはご飯やパン、麺類などの穀物摂取量が少なく、野菜、きのこ、乳類、肉類の摂取量が多かった。また、歩数の平均値、健診等の受診率、歯が20本以上残っている者の割合も高かった。 逆に所得が低い世帯の特徴としては食品を選ぶ時に価格以外に重視している点が少なかった。 また、穀類の摂取量は多いが、タンパク質や脂質、エネルギーの摂取量が低かった。肥満者の割合は高く、習慣的な喫煙者の割合も高かった。
 平成26年の国民健康・栄養調査では、若い働き盛り世代である 20-30 歳代が最も栄養素が足りておらず、 一番不健康な生活を送っていることも判明しました。栄養素が不足すると体の機能に影響が及ぶため、「疲れやすい」「だるい」「気分が晴れない」「肌が荒れる」などの不定愁訴、ひいては病気につながることがあります。そのため、若い世代ほど毎日の生活で肉や魚、野菜など の摂取量を増やし、特に不足している V.A、V.B1 をはじめとするビタミンB群、V.C、カルシウム、マグネシウム、 鉄(特に女性)、亜鉛、食物繊維などの積極的な補給が必要です。

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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