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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「大気汚染の影響は長期間続く?」という報告です。
大気汚染(スモッグ)による早期死亡リスクの上昇は、数十年後まで続くことが長期研究で示された。研究著者である英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者は、「大気汚染が特に心疾患や肺疾患に影響を及ぼすことは十分に裏づけられている。今回の研究の新しい点は、極めて長期間にわたり追跡したことと、1970年代からの大気質の評価を用いて詳細な大気汚染評価を行ったことにある」と述べている。
研究結果から、1971年に吸入した大気汚染量が1m3あたり1単位増えるごとに、2002~2009年の死亡リスクは2%上昇することがわかった。これは、1971年に汚染度の高い地域に住んでいた人は、汚染の少ない地域に住んでいた人に比べて、2002~2009年の死亡リスクが14%高いことになると研究共著者は説明している。
汚染への曝露が最近であるほど影響は大きくなり、2001年の大気汚染曝露が1単位増えると、2002~2009年の死亡リスクは24%上昇することが示された。同氏は、昔の曝露よりも最近の曝露のほうが重要だと指摘する一方、「大気汚染が生涯の健康に及ぼす影響については、さらに研究を重ねる必要がある」と述べている。
しかし、同氏によると、大気汚染による健康への影響は他の危険因子に比較すれば小さく、早期死亡リスクは喫煙、運動、体重、慢性疾患などのさまざまな因子に左右される部分が大きいという。「今回の研究は、汚れた空気を吸うことは期間の長短にかかわらず良くないという根拠を裏打ちするものである。国内外で大気汚染レベルを低減するために、総力を尽くしていく必要がある」と同氏は述べている。