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中年以降の体重減少で認知症の可能性?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「中年以降の体重減少で認知症の可能性?」という報告です。

 中年期から高齢期にかけて体重が減少すると、記憶力と思考力が低下するリスクが高まり、これが認知症につながる可能性があることが、米メイヨークリニックの研究で示唆された。同研究者らは、10年ごとに体重が約5kg減少すると、知的能力が低下するリスクが24%ほど高まる可能性があることを示した。
 同氏らは、2004年に開始したメイヨークリニック加齢研究に参加した70歳以上の男女約2,900人のデータを集めた。中年期の身長・体重の測定値は診療録から入手した。平均4年以上の追跡調査中、524人に記憶力や思考力の低下(軽度認知障害:MCI)がみられた。
 MCI患者は高齢であるか、もしくはアルツハイマー病のリスク上昇に関連する遺伝子突然変異である遺伝子を保有している傾向があった。また、精神的に健康なままであった人よりも、糖尿病、高血圧を有する可能性が高く、脳卒中または心疾患の既往がある可能性が高かった。
 さらにMCI患者は、精神的に健康であった人に比較して、中年期以降10年あたりの体重変化も大きかった。精神的に健康な人の約1.2kgに対し、MCI患者は約2kg減少していた。
 同氏は、「知的能力が早期に低下した成人の約5~15%は認知症に進行する。医師は、特に理由がないのに体重が減少している患者を監視すべきだ。意図しない体重減少は、精神機能が低下する可能性のある患者の特定に役立つかもしれない」と述べている。

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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