暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「大腸ガンは生活習慣病と関連?」という報告です。
大腸新生物とアテローム性動脈硬化はどちらも内臓脂肪蓄積によって生じうる。しかし、進行期大腸がんと心血管/脳血管疾患との関連は不明である。東京大学の研究者らは、わが国における入院患者の全国データベースを用いて、肥満・代謝性疾患との関連からみた大腸がんと血管疾患との関連性を、非心臓性の胃がん患者(肥満・代謝性疾患に関連がないと考えられる)を基準として検討した。その結果、肥満と代謝性疾患は、胃がんと比べて大腸がんとの関連が強かったが、冠動脈疾患は大腸がんと逆相関していた。
著者らは大腸がん5万4,591例、胃がん1万9,565例の患者を同定し、これらのデータは性別、年齢、BMI、喫煙状況、併存疾患、薬物治療データ(高血圧、糖尿病、高脂血症、冠動脈疾患、脳卒中)を含んでおり、これらの横断的なデータを解析し、比較した。
主な結果は以下のとおり。
・女性、体格指数(BMI)高値、高血圧(危険率1.11倍)、糖尿病(危険率1.17倍)は、胃がんに比べて大腸がんとの関連が強いことが示された。
・喫煙、アスピリン使用、冠動脈疾患は、大腸がんと逆相関していた。