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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「2016年の米国におけるがんの予測!」という報告です。
米国癌協会(ACS)は2016年の米国における新規癌発症数と癌死を予測する統計報告を紹介した。ACSの報告によると、米国での癌死亡率は着実に低下。癌死亡率は、2012年にはピークだった1991年から23%低下し、この間に170万人が癌死を免れた試算された。また、2016年の新規癌発症は168万5410件、癌死は59万5690人と予測されている。
米国では、肺癌、大腸癌、前立腺癌、乳癌の4種で男女を合わせた癌死の約半数を占め、特に肺癌による癌死は4人に1人にのぼる。2016年の予測によると、男性では前立腺癌、肺癌、大腸癌が新たに診断される癌の44%を占め、そのうち5人に1人が前立腺癌と予測。女性では乳癌、肺癌、大腸癌の3種で全症例の約半数を占め、新たに診断される癌の29%を乳癌が占めると予測されている。
2009-2012年のデータを見ると、男性では新規癌発症が毎年3.1%減少したが、女性ではほぼ横ばいだった。男性で新規癌発症が減った原因として、前立腺癌の検診に過剰診断率が23-42%と高いと言われるPSA検査が推奨されなくなったことが挙げられている。一方、肺癌の発症は、喫煙者の減少に伴い男女ともに低下。大腸癌の新規発症も急速に減ったが、その一因として検診時に大腸ポリープを予防的に切除できる大腸スコープの普及が寄与したと分析している。
一方、2003-2012年に発症率が上がったのは、白血病、舌癌、扁桃癌、小腸癌、肝癌、膵癌、腎癌、甲状腺癌だった。男女別で見ると、男性ではメラノーマ、多発性骨髄腫、男性乳癌、睾丸癌、咽頭癌および下咽頭癌が増え、女性では肛門癌、外陰癌、子宮内膜癌が増加した。ACS会長は、「癌死が低下し続けることは喜ばしいことだが、以前、癌死は死因の第一であり、この事実からも戦いはまだ終わっていない」と述べている。