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シャンプーを使わない洗髪は本当に良いのか?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「シャンプーを使わない洗髪は本当に良いのか?」という報告です。

 シャンプー剤を使わない洗髪が、新しい美容のトレンドになっている。シャンプー剤に含まれる洗浄成分が、毛髪から健康的な皮脂まで落としてしまうという考えから、シャンプー剤を用いた洗髪の頻度を落としたり、あるいは完全にやめたりする人が現れている。たとえば最近、米国の著名人であるキム・カーダシアンは、5日に1回しか髪を洗わないことを明らかにしている。
 米ウェストサイド・マウント・サイナイ皮膚科の医師によると、この「ノー・プー」と呼ばれる方法が健康に良いかどうかは、毛髪や頭部のタイプによって大きく変わるため、一概にはいえないという。「ノー・プー」支持者は、洗浄成分の入った製品を使わずに毛髪や頭皮を洗う。重曹やリンゴ酢などを代わりに用いることもある(日本では、シャンプー剤を全く使わない洗髪を「湯シャン」と呼ぶことが多い)。毛髪はタンパク質でできており、根元の皮脂腺から分泌される油分が毛髪をコーティングし、傷つかないよう保護している。ジェルやムース、スプレーなどのスタイリング剤は、定期的に洗髪しなければならない理由の1つとなる。これらの製品は洗い流さなければ毛髪を痛めうるからだ」とされている。
 しかし、別の研究者は、「頭皮からは、皮脂、乾いた汗、汚れ、死んだ皮膚細胞を定期的に洗い落す必要があるが、『ノー・プー』をうたう製品ではこうした汚れを十分に落とせない。また、シャンプー剤を使わない人は、真菌や細菌への感染リスクがある」と指摘する。「定期的にシャンプー剤を用いることで、こうした問題をコントロールできる可能性がある。ただし、洗髪頻度に明確な決まりはなく、ちょうどよい頻度を知るには自分の頭皮で試してみるしかない。『ノー・プー』で頭皮が極めて健康になったという人もいるし、脂っぽくなったり痒くなったりする人もいる」と言われている。

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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