暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「英国では健康寿命が上昇中?」という報告です。
英国・ニューカッスル大学の研究者らは、イングランドにおける1991~2011年の高齢者の健康寿命の変化を調べた。10年ごと2回にわたった研究結果を分析した結果、認知機能障害のない期間と主観的健康感は増大、ADL障害についてはあまり変化していないことが明らかになったという。こうした結果の背景要因として著者は、「明らかではないが、先の10年に肥満者が増大したことが考えられる」と分析したうえで、「われわれの所見は、政府、雇用者そして個人に重要な示唆を与える。とくに勤続年齢の引き上げに関して、また地域医療サービスや軽症~中等度の障害者を支える家族介護者に対して重要な示唆を与える」と述べている。
研究グループは、イングランドの1991~2011年における健康寿命の変化について、同一の試験デザイン・方法を用いて10年ごとに比較する検討を行った。検討には、イングランドの3地域で65歳以上の住民が参加したデータを用い、3つの健康指標―主観的健康感、認知機能障害、ADL障害について有病率、健康寿命を算出。同一期間の標準的生活テーブルに当てはめて年齢特異的また性特異的有病率を算出した。
1991~2011年で、65歳時の健康寿命は男女とも増加していた(男性4.5年、女性3.6年)。あらゆる認知機能障害のない期間が延長し、軽度または中等度の認知障害を伴う期間は短縮していた。同様に、主観的健康感が優良/良好であった期間が延長していた。一方で、障害のない期間の延長は、主観的健康感が優良/良好や認知障害のない期間の延長と比べてわずかで、とくに女性では軽度の障害期間の延長により、男性と比べてわずかであった。