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カーター元大統領を救った脳腫瘍に対する新治療!

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「カーター元大統領を救った脳腫瘍に対する新治療!」という報告です。

 ジミー・カーター元米大統領(91歳)は先ごろ、脳に転移していた悪性黒色腫の徴候が、今は認められなくなったと発表した。この著明な回復は医学の大幅な進歩の賜物でもあると、がん専門医らは述べている。米ノースショア-LIJ脳腫瘍センターの担当者によると、この治療の成功は放射線療法と免疫療法の進歩によるものだという。また、米国がん協会(ACS)の担当者は、病変が早期に発見されたことと、腫瘍のサイズや位置も幸いしたと指摘する。カーター氏は今回の声明のなかで、免疫療法薬の使用は今後も継続すると話している。
 カーター氏は8月、脳に4カ所の転移病変がみつかったことを発表し、治療を開始した。脳腫瘍の放射線療法は、コンピュータを用いて周囲の脳組織を傷つけずに放射線ビームを厳密に腫瘍に当てる「定位的放射線手術」と呼ばれる手技の開発により大きく進歩していると、専門家は説明する。
 また、免疫系の力を最大に発揮させる免疫療法薬も脳腫瘍治療を向上させた。がんを死滅させる化学物質は血液脳関門を通過するのが難しいため、化学療法は従来、脳腫瘍には無効であった。同氏によると、免疫治療薬はがん細胞が免疫系から身を隠すための受容体に結合し、その働きを妨げることにより、がんが身体からの攻撃を逃れるのを阻止するという。
 具体的にどの治療がこれほど劇的な効果をもたらしたかはわかっておらず、腫瘍自体が極めて治療しやすい段階で発見されたことも大きいと専門家は指摘する。「新たな転移がないまま相当期間を過ごせる可能性もあるが、短期間のうちに悪性黒色腫が再発する可能性もある」と同氏は話す。カーター氏は治療中、ボランティア活動を続けており、治療が終了してからも快適に過ごしているとAP通信に対して語っている。

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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