暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「ハワイ旅行には注意?」という報告です。
この冬、ハワイに旅行する予定のある人は注意が必要だ。ハワイでは現在、蚊が媒介するウイルスであるデング熱が流行しているという。9月中旬以降、ハワイでは122件のデング熱症例が確認されており、そのうち106件は地元住民、16件は観光客だという。さらに1例がオアフ島で報告されているが、この症例は今回の流行とは無関係とみられる。対策のため、米国疾病管理予防センター(CDC)の専門家らがハワイ島を訪問したとCNNは報告している。感染症の専門家である米ピッツバーグ大学の研究者は、「旅行者は過剰に心配する必要はないが、できるだけ蚊を避けるように注意する必要がある」と述べている。
ハワイ州保健省によると、デング熱の重症例では入院を要することもあるという。症状として、目の後ろの刺すような痛みを伴うひどい頭痛、重度の筋肉痛や関節痛がみられ、全身の発疹や40度以上の発熱を生じることもある。一般に感染から5~7日後に症状が現れ、ヒトからヒトへは感染しない。治療薬はないが、ワクチンが近く承認される予定だという。しかしCDCによれば、先進国ではデング熱により死に至ることはまれで、早期に発見して適切に治療すれば死亡率は約1%にとどまる。
ハワイに旅行する人は、ジャングル地帯や草木の繁る場所など、蚊が繁殖する淀んだ水の多い場所は避ける必要がある。蚊の多い場所に行くときは、長袖シャツと長ズボンを着用し、皮膚の露出部や衣類に効果の高い虫よけスプレーを使用するよう、保健当局は勧めている。デング熱を媒介する蚊は昼間に活動するため、夜は安心してもよいと研究者は話している。