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ヒトは進化の過程で認知症になりにくく進化した?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「ヒトは進化の過程で認知症になりにくく進化した?」という報告です。

 ヒトは進化の過程で、高齢になっても精神機能を低下させないための遺伝子変異をもつようになったことが、米カリフォルニア大学の研究で示唆されました。
 原則として、脊椎動物では、生殖できなくなった個体は死ぬようにできている。しかしヒトと一部のクジラはその例外であり、そのため高齢者は重要な知識を後代に伝え、孫の世話をするといった作業を手助けできると、著者らは説明する。
 研究では、アルツハイマー病に抵抗する遺伝子変異であるCD33の濃度が、ヒトではチンパンジーの4倍であることがわかった。また、APOE2とAPOE3と呼ばれる遺伝子変異も、認知症を予防するために進化したと思われることも判明した。同研究者は、「期せずして、高齢者を認知症から守るのに役立つ遺伝子変異があることが判明した」と述べている。
 「高齢者が認知症になると、その社会は知恵や知識の蓄積、文化の重要な情報源を失う。さらに、軽度の認知機能の低下があり、影響力のある地位にある高齢者が間違った決断をすれば、その集団に害を及ぼす可能性もある。今回の研究はCD33やAPOEなどの保護的な遺伝子変異の選択に関与する要因を直接証明するものではないが、この推測は妥当といえるだろう」と共著者の1人は話している。

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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