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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「指が鳴るのは何故?」という報告です。
指の関節がポキポキ鳴る理由を、放射線科医らが明らかにした。研究を率いた米カリフォルニア大学の研究者によると、指を鳴らすとき、関節内では気泡が形成され、それにより超音波画像では「関節内で花火が破裂するような」明るい閃光がみえるという。しかし、関節の音がこの泡のはじける音なのか、それとも泡が形成される音なのかについては、これまで見解が一致していなかった。
今回の研究では、超音波画像と音声をあわせて確認した結果、「どのケースでも、閃光がみえる前に音が聞こえた。関節の音は、泡がはじける音ではなく、泡が形成される音である」と同氏は述べている。音が聞こえてから閃光がみえるまでの間隔はわずか10ミリ秒という。
同氏によれば、25~50%の人が普段から習慣的に指を鳴らしているという。研究チームは、18~63歳の被験者40人に計400回、指を鳴らしてもらった。うち30人は普段から指を鳴らしており、10人は指を鳴らさない人だった。指を伸ばすことにより62回の関節音が発生し、音が鳴るとき、ほぼ全例で気泡が形成されることによる明るい閃光がみられたという。「関節音については以前からいくつかの説があり、相当の議論がされてきたが、われわれは、音と閃光が関節内の気泡による圧力の動的変化に関連するものだと確信している」と同氏は話す。米マサチューセッツ総合病院の別の研究者によると、この気泡は関節の潤滑液に溶け込んでいる気体から生成されるものだという。指を伸ばすことで陰圧が生じるために、泡が生じる。たくさんの微小な気泡が一気に融合して1つの大きな泡となることで音が発生すると、同氏は説明している。