暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「バルーン付き錠剤で肥満治療?」という報告です。
錠剤を飲むだけで痩せる治療が実現に近づいていることが、予備的研究で示された。現在試験段階にあるのは、細い管のついたカプセル内に詰めた胃内バルーン。このカプセルを飲み込むと、胃で溶けて中からバルーンが出てくる。そのバルーンに管から緩衝液を注入して膨らませた後、管を口から抜き取れば、グレープフルーツ大(約500 g)のボールが胃に入った状態となり、少ない食事量で満腹感が得られるようになる。約4カ月でバルーンは自然に縮小し、殻は排泄される。
米Allurion Technologies社が開発したこのデバイスは、米国で使用できるようになるまでには早くても2~3年かかると思われる。しかし、チェコ共和国およびギリシャで被験者34人を対象に実施された早期研究では、この治療が有効かつ安全であることが示唆され、患者の超過体重は4カ月で平均37%(約10kg)低下した。このデバイスは減量を補助するものであり、根本的に治療するものではないと専門家らは指摘している。
研究著者は、このデバイスにより食事量を減らすことに慣れれば、バルーンがなくなった後も減量の維持が見込めると説明している。米国外では厚みのあるシリコン製の胃内バルーンが約15年前から使用されており、米国でも今年2種類の従来型バルーンシステムが承認されている。内視鏡を用いて胃内に留置する必要があるが、追跡の結果、長期的な便益が示されているという。主な副作用は吐き気や嘔吐で、本剤の被験者にも同じ症状が認められている。