暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「エナジードリンクでストレスホルモン増加?」という報告です。
たった1缶のエナジードリンクが、健康な若年成人のストレスホルモン値や血圧値の急上昇を引き起こすことが新たな研究で明らかにされた。研究を率いた米メイヨー・クリニックの研究者は、「健康な若者でもこのような反応がみられるということは、すでに高血圧や不整脈を抱える人にはもっと顕著な影響があると考えられる」と述べている。米国薬物乱用・精神衛生管理庁によると、エナジードリンク1缶にはコーヒー5杯分ものカフェインが含まれているという。
今回の研究では、エナジードリンクによる血圧値の上昇がホルモン値の変化に起因するものかを確認するため、26~31歳の健康な成人25人に、約470mL缶のエナジードリンクと、刺激物質を含まない模造ドリンクを、ランダムな順序でそれぞれ別の日に飲んでもらい、飲む前後30分の血圧値とノルアドレナリン値を測定した。ノルアドレナリンは「闘争・逃走」ホルモンとも呼ばれ、血圧や心臓の収縮力を上昇させ、脳の覚醒を促す作用がある。測定の結果、エナジードリンクを飲んだ後のノルアドレナリン値の上昇率(74%)は、模造ドリンク(30%)の2倍以上であることがわかった。また、エナジードリンクを飲んだ後は血圧値が平均6.4%上昇したのに対し、模造ドリンクでは1%だった。
米ノースウェスタン大の研究者は、今回の研究は小規模であるため、明確な懸念や警告を出す段階ではないとしながらも、「医師は心疾患患者にエナジードリンクの飲用を控えるよう指示することも検討すべきだ」と述べている。同氏は、「救急現場では、患者にエナジードリンクを摂取したかを尋ね、バイタルサインを見る際に考慮に入れる必要がある」と指摘。消費者も注意して飲用すべきだと助言している。