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30分に3分の運動で血圧低下?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「30分に3分の運動で血圧低下?」という報告です。

 座位の時間が長い場合、30分ごとに3分間の簡単な運動を行うだけで、過体重や肥満の2型糖尿病患者の血圧が大きく低下するとの研究結果が報告された。「冷水機まで歩く程度の運動や、腹筋やスクワットなどの簡単なレジスタンス運動を30分ごとに数分行うと、血圧が著しく低下することが認められた。降圧効果を得るには長時間運動する必要はないのは明らかだ」と、共著者は述べている。
今回の研究では、過体重または肥満の糖尿病患者24人(平均年齢62歳)に8時間座って過ごしてもらい、そのうえで、30分ごとに時速3.2km程度でゆっくりと3分間歩行する群と、簡単なレジスタンス運動を30分ごとに3分間行う群の2群に分けて、それぞれの血圧値を比較した。同様の検討は日を空けて3日間行った。なお、レジスタンス運動には、半スクワット運動や踵上げ、膝上げ、臀部の引き締め運動などを行ってもらった。その結果、収縮期血圧値は、歩行運動をすると平均10mmHg低下し、レジスタンス運動を行うと平均12mmHg低下することがわかった。
「このような断続的で軽い運動は、定期的かつ意図的な運動に代わるものではないが、座っている時間を少しでも短縮するのに実用的な解決策になるかもしれない」と同研究者は述べている。こうした簡単な運動が糖尿病患者の血圧管理を改善した原因は明らかではないが、同氏は、運動することで筋肉のブドウ糖取り込み能が上昇し、インスリン抵抗性の改善につながった可能性が考えられるとしている。

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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