暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「地中海食は脳の保護に役立つ?」という報告です。
地中海食の長期的な遵守は、(すべてではないが)多数の疫学研究で、アルツハイマー病の発症の危険の低下と結び付けられてきた。また、2015年の試験では、地中海食を遵守した群で認知機能が改善したと報告されている。コロンビア大学のチームは、この観察に対応する解剖学的相関があるかを探索した。
認知症を有さない高齢患者674人(平均年齢80歳)を対象に現在実施されている、地域に基づいた多民族研究で、研究者らは食事に関する情報を収集し、磁気共鳴画像(MRI)を取得した。地中海食をもっとも厳格に遵守した参加者が、もっとも遵守しなかった参加者と比較された。この2群は、年齢、性、民族、病歴、および認知機能に関して著しく似通っていた。複数の因子について補正した後、研究者らは、地中海食群の全脳容量、総灰白質容量、および総白質容量が不遵守群よりも有意に大きいことを見出した。魚の摂取量がより多く、赤身肉の摂取量がより少ないことが、より大きい脳容量ともっとも強く関連した特異的な食事性因子であった。食事性因子ともっとも強く関連した脳の領域は、帯状皮質、頭頂葉、側頭葉、および海馬であった。地中海食の高齢者の脳容量は、5歳若い不遵守参加者の脳容量に相当した。