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禁煙プログラムは逆効果の可能性も?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「禁煙プログラムは逆効果の可能性も?」という報告です。

喫煙を非難するような禁煙プログラムは、場合によっては逆効果となることが新たな研究で明らかにされた。喫煙を社会的に許容されないものとして表現することにより、一部の喫煙者は自尊心を傷つけられ、頑なになり、タバコを止めることがさらに難しくなるという。
 今回の結論は、約600件の研究のレビューから得られたもの。ある研究では、喫煙者の27%が喫煙していることで不当な扱いを受けていると感じていた。また、30~40%が強い家族の非難や社会的拒絶を経験したと回答した研究もある。39%が自分は人から低くみられていると感じていた。多くの研究で、喫煙に対する公衆衛生上のネガティブなメッセージに触れたときの気分について喫煙者に回答してもらっていたが、その回答には「のけ者」「仲間外れ」「悪人」「ならず者」「落伍者」といった表現がみられた。
 このような非難が、禁煙に対する抵抗感の増大、禁煙後の喫煙再開、ストレスの増加、自主的な社会からの孤立につながるケースもみられた。研究著者の1人は、「特に子どもをもつ親の喫煙に対する非難は強い」と指摘する。ネガティブなメッセージにより一部では禁煙を促すことができるが、禁煙プログラムでは、タバコを止める利点を強調するなどのポジティブなアプローチも用いる必要があると研究グループは述べている。「喫煙への非難に対する個々の反応に関わる因子については、さらに研究を重ねる必要がある」と、筆頭著者である米ペンシルバニア州立大学の研究者は話している。

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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