暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「ロコモと骨粗鬆症との関連」に関する報告です。
ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは運動機能が低下し、要介護につながる可能性がある高齢者の危険状態のことを指す。運動機能障害と骨粗鬆症や筋骨格系慢性疼痛などの疾患がどう関連するのかはいまだ十分に研究されていない。そこで、群馬大学の研究者らは、それらの関連性について調査を行った。その結果、運動機能障害と骨粗鬆症・筋骨格系慢性疼痛の間には有意な関連性があることがわかった。
調査は運動機能障害と評価された287例の日本人被験者を対象に、定量的超音波法により骨の状態を測定し、さらに、3ヵ月以上に渡って筋骨格系慢性疼痛に関するアンケート調査を実施した。
主な結果は以下のとおり。
・運動機能障害がある43例では、運動機能障害がない244例と比較して、若年成人平均値(骨密度)が有意に低かった。
・運動機能障害がある群では、腰痛・肩痛・膝痛が有意に高頻度でみられた。
・YAM値(骨密度)は運動機能障害指数と相関していた。
・年齢・性別・BMIを調整した分析結果から、腰痛(危険率2.6倍)、肩痛(2.16倍)、膝痛(2.97倍)は運動器障害と関連があることが示された。