暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「やはり、朝食抜きはダメ?」という報告です。
食事を抜くことは、インスリン療法を受けている糖尿病患者の管理を複雑にする。本研究は、インスリンを使用していない 患者でも、朝食を抜くことが血糖管理に影響を及ぼしうることを示唆している。研究者らは、食事または糖尿病治療薬metforminのみで管理されている2型糖尿病患者22人(平均年齢57歳、ヘモグロビンA1c[HbA1c]値の平均7.7%)を対象とした。全ての患者は、3回食事をした1日と、朝食を抜き2回のみ食事をした1日について調べられた。食事は標準化されており、2研究日の唯一の違いは朝食の有無であった。
朝食なしの日は、朝食ありの日より昼食後および夕食後の最大血糖値変動幅の平均が有意に高く、昼食後および夕食後のインスリン値が低かった。朝食なしの日のその他の所見は、遊離脂肪酸の高値などであった。なお、遊離脂肪酸の高値は血糖値を上昇させうる下流の代謝作用を有する。
食事による管理またはmetformin療法を受けている2型糖尿病患者で、朝食を抜くことが、その日の後半のブドウ糖の恒常性に悪影響を及ぼすようである。著者らの考察による1つの説明は、最初の食事(朝食)がその日の後半にインスリン分泌細胞応答の増強を誘導するという「2回目の食事現象」である。この現象に長期的な臨床上の意味があるかどうかは明らかでない。