暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「やはり、糖質制限は重要?」という報告です。
米国の研究によると、カロリー摂取量に関係なく、糖分の摂取を減らすことが重要である。今回、発表された同研究において研究者らは、合計カロリー摂取量を変えずに糖分の摂取を減らした場合に、子供の代謝系の健康がたった数日間で有意に改善したことを示した。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校とトゥーロ大学は、少なくとも1つの慢性代謝異常を持つ9歳~18歳の肥満児43人を対象に同研究を実施した。子供らは9日間にわたり、合計糖分量を28%から10%に低下させた食事、および合計フルクトース量を12%から4%に低下させた食事を取った。カロリー量は変化させなかった。糖分を減らした分、栄養素の量が同じままになるよう炭水化物を追加した。介入前後に空腹時血中濃度、血圧、耐糖能を評価した。さらに介入中に体重が減少しないように子供らに体重を計ってもらった。たった9日で体重減少を伴わずに代謝系の健康があらゆる面で改善を示した。最低血圧は5 mm低く、トリグリセリド値は33%低くなった。LDLコレステロール値は10ポイント低下し、肝機能が改善した。空腹時血中ブドウ糖は5ポイント低下し、インスリン値は3分の1に低下した。
「本研究は食べ物の1カロリーがすべての食べ物で同じであるわけではないことを示しています。カロリーが体内でどのように吸収されるかは、そのカロリーの元となる栄養素によって決まります」とカリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究者は述べた。さらに同研究は、カロリーまたはカロリーが体重に及ぼす影響とは関係なく、糖分が有害なことを示している。「糖分はいずれにせよ代謝面で有害なのです」 研究ではまた、代謝系の健康の改善に加え、糖分を制限する食事で子供がより強い満腹感を覚えたことが分かった。食事の多さに圧倒された子供もいた、と研究者は話す。