暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「定期健診は有用か?」という報告です。
年1回の健康診断の価値について、医師の間では議論が続いている。健診を受けても疾患や死亡の全体的なリスクは低減しないとの研究結果も増えているが、毎年の健診は医師と患者の関係を築き、病気になったときのための体制を整えるのに役立つという医師もいる。
ハーバード大学のある研究者によると、定期健診の本来の意図は、高血圧、高コレステロール、高血糖などの危険信号を早期に検知し、疾患の予防に役立てることだという。しかし、多くの研究ではそのような便益は認められておらず、「無駄な時間や費用を使うべきではない」と同氏は指摘する。定期健診のコストは年間100億ドルを超え、偽陽性の結果により受診者に不必要な苦痛を与えること 一方、同大学の別の研究者は、定期健診を批判する人は、その目に見えにくい価値を見落としていると主張する。医師が定期的に患者に面会することにより、仕事のストレス、家庭の問題、経済的な困難など、その人の生活のさまざまな側面を知ることができる。これは5分の診察や問診票では不可能であり、患者を直接、落ち着いた状況で見る必要がある。「健診を廃止してしまうと、健康管理のための包括的なアプローチが損なわれる恐れがある」と同氏は話す。
両氏はともに、定期健診の改正が必要だと述べている。医師の診察を何年も受けていない人の場合は、プライマリケア医との関係を維持するために定期健診に行く価値があると考えている。それ以外の場合は、電子カルテを用いてコンピュータで患者の状況を把握し、予防接種を受けていない患者や、血圧、コレステロール、血糖値のチェックが必要な患者にリマインダーを送ればよいと同氏は主張する。一方、他の研究者は毎年の健診は継続するべきだが、看護師、医療助手、医療コーディネーターがチームとなって雑務を担当し、医師が患者との対話に十分な時間をかけられるようにする必要があると述べる。高額な料金を取る「コンシェルジュ医療」では、すでにそれが実現しつつあるという。同氏は、手頃な価格でそのようなサービスを提供できる方法を見つける必要があると指摘している