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佐藤浩明

消化器内科専門医で「内視鏡検査」のプロ

佐藤浩明(さとうひろあき) / 内科医

さとうクリニック内科・消化器科

コラム

骨粗鬆による骨折が減らないのは何故?

2015年10月25日

コラムカテゴリ:医療・病院

こんにちは。本日はブログのアップが遅れてしまい申し訳ございませんでした。本日は「骨粗鬆症による骨折は何故減らないのか?」というお話です。

 骨粗鬆症の有病者数は増えているが,実際に治療を受けている患者の割合は推計によると有病女性の17~34%,検診の対象ではない男性に至っては4~8%程度に過ぎないと言われています。国際的な研究に基づく検討では,骨粗鬆症による影響を改善するには「有病者の60%が治療を受けることが必要と考えられる」とされています。 さらに,健康増進法に基づく全市町村における骨粗鬆症検診の実施率は60%と横ばいの状態で,対象年齢の女性の受検率は4.4%。「なんとも言い難い低い値。これでは,なかなか治療に結び付かない」と指摘されています。
 一方,最近では高齢者の骨・関節系の機能低下への総合的な介入として「ロコモ運動」が提唱されている。「骨粗鬆症以外の疾患には十分有効性が期待できる」とされている。しかし「骨粗鬆症には骨折を半減させるような有効な薬物療法があり,他の関節疾患とは対処法が異なる」とより特異的なアプローチが重要と考えられているのです。
 まずは50歳代後半の女性は積極的に骨粗鬆症健診を受けて骨粗鬆症の有無を確認することが必要かも?知れませんね...

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佐藤浩明

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