暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「インフルエンザワクチンはやはり、有用!」という報告です。
インフルエンザワクチン接種は、インフルエンザ感染による入院のリスクの低下と関連するが、インフルエンザに関連した市中肺炎による入院に及ぼすその影響は不明である。今回の研究では、米国の4都市での3回のインフルエンザ流行期に市中肺炎で入院した患者2,767人(生後6ヵ月以上、小児50%、成人の年齢中央値55歳)が同定された。これらの患者のうち162人(6%)がインフルエンザ検査で陽性を示した。
ワクチン接種を受けていたのは、インフルエンザ関連肺炎の患者162人のうち28人(17%)であったのに対して、インフルエンザ陰性の肺炎患者では2,605人のうち766人(29%)であった。さまざまな人口統計学的因子および臨床因子(年齢、性、人種、喫煙状態、併存疾患など)で補正した解析では、インフルエンザ陽性の肺炎患者ではインフルエンザ陰性の肺炎患者と比較して、インフルエンザワクチン接種を受けていることの危険率は0.43であった。小児では、ワクチン接種率の差はさらに大きかった。
インフルエンザワクチン接種は、インフルエンザ感染それ自体による入院のリスク低下に加えて、肺炎などインフルエンザ関連の合併症による入院の確率を低下させるようである。この研究からの印象的なもう1つの観察結果は、ワクチン接種を受けていたのが全集団の29%にすぎなかったことである。これは予防医療サービスのより効果的な提供の必要性を強調する所見である。