中高年の花粉症患者はがん死が少ない？

おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「中高年の花粉症患者はがん死が少ない？」という報告です。

　中高年～高齢者で花粉症を有する患者では、免疫機能に影響を及ぼし、特定の原因による死亡に対して保護的に作用する可能性が、東京大学の研究者によって報告された。
　本研究は花粉症の罹患の有無が全死因死亡、原因別死亡を予測するかどうかを調査するために実施された。本コホートは群馬県の2エリアに住む40～69歳の住民が1993年から登録された。
　主な結果は以下のとおり。
・2000年のフォローアップ研究において参加者の12％が過去12ヵ月で花粉症の症状がみられた。
・7万6,186人年のフォローアップ中、花粉症を有する患者では有意に全死因死亡の割合が低かった。
・悪性腫瘍による死亡も同様の結果であった。