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佐藤浩明プロは福島放送が厳正なる審査をした登録専門家です

男女の脳の違い?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「男女の脳の違い?」というお話です。
 肉眼的には脳を見て、男女の区別はほとんどできない。わずかな違いは左右の脳をつないでいる脳梁と呼ばれる部分の後ろ側が、女性のほうは少し大きい。この違いによって、女性は左右の脳を広く使い、男性は右脳的な追求型の脳の使い方をする。その結果が様々な行動の違い、発言の違いになってくると考えられる。女性は左右の脳を使いながら会話するが、男性は言語中枢のある左脳を使う。これはリアルタイムで脳内血流を見る機能的MRIが使えるようになって分かってきたことだ。
 そのために、女性は会話をしながらも広く情報を取り入れて会話すると考えられる。だから会話の内容がどんどん飛んでいくことになる。つまり、女性にとって会話は結論を出す手段ではなく、あくまでもコミュニケーションのための方法である。一方、男性はどうしても会話といっても、そこに意味を見いだそうとするし、会話には結論がなければいけないと考えてしまう。
 脳内物質の一つであるテストステロンの影響もあって、男性は相手を論破する、あるは結論を出すことに意味を見いだそうとする。女性から相談を受ければ、そこにはっきりしたアドバイスを出すことに意味があると思い、つい言い切ってしまったり、結論を出してしまうことになる。アドバイスをしながらも、実は自分の優位性を示そうとする意識が働いてしまうわけだ。
 女性の相談や悩み事において、欲しいのは答えではなく“共感”だ。「大変だね」の一言があれば、女脳は救われるのだ。しかし、男性はなかなかその「大変だね」が言えない。どうしてそこで躊躇するのか、理解できない相手が悪いと判断して、早く行動を起こし、結論を出すほうが正しいと思ってしまうのだ。そこにも追求型の脳の特徴がある。女性への共感がしにくい脳も、仕事では有利に働く。あるものを徹底的に改良していく、例えば「100グラム以下にする」といった数値目標があれば、それに向かって努力できるのも男脳の特徴である。女脳を男脳で理解することは、かなり難しい話である。だから、男脳では理解できないものがあることを知っているかどうか、そこが重要と言えるだろう。
*米山公啓先生の文章を抜粋一部改変

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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