暑い時の水分補給には何が良いのか?
こんにちは。さとうクリニックの佐藤です。今夕は「当直明けの手術でも大丈夫?」という報告です。
外科医が夜勤明けで日中に手術をしても、術後の死亡、再入院または合併症のリスクは変わらないことが、カナダ、セント・マイケルズ病院の研究で示されました。同研究者は、胆嚢摘出および子宮摘出術など、日中に行う12種類の手術のうち1つを受けた患者3万8,978 人の結果を検討した。分析のため、同じ外科医が同じ手技を行う患者を対にして、片方は医師が深夜から朝7時まで診療した後に手術を行い、もう片方は7時間以上の休憩後に手術を行った。
最終的に外科医1,448人で比較し、術後30日目の患者の転帰を検討したところ、外科医が日中の手術の前夜に働いていたかどうかによる差はないことが判明した。ただし同氏は、「誰であっても睡眠不足の影響を受けている。その対処が下手な人もいれば上手な人もいるため、実のところは個々の医師にしか判断できない」と述べ、「現状では、外科医が自身の睡眠不足に耐える能力に応じて自己規制することで、患者への害が軽減されているのではないか。たとえば睡眠不足を許容できない医師は、当直後には決して手術予定を入れないようにしたり、手術の予定を変更したりしているかもしれない」と考察している。
なお米国の睡眠研究会(SRS)では、直近の24時間中22時間起きていた医師は患者に睡眠不足を告げたうえで、手術を行う同意を得ることを要求するモデル法案を支持しているという。