暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「運動で認知症は改善する?」という報告です。
ほとんど体を動かさない高齢者(sedentary older adults)を対象に、24ヵ月にわたる適度な運動プログラム介入 vs.健康教育プログラム介入を比較した結果、総合/特定領域認知機能の改善について有意な差はみられなかったことが示された。
被験者は、70~89歳の椅子に座っていることの多い生活を送る高齢者で、運動機能障害のリスクを有しているが、400m歩行(15分以内)は可能であった。被験者は、体系化した適度な身体活動(ウオーキング、筋肉トレーニング、柔軟体操など)プログラムの介入、もしくは健康教育(研修会と上肢ストレッチ)プログラムの介入を受けた。
今回の結果では認知機能の改善、両群で差はみられず、運動介入群 vs.健康教育介入群で差はみられなかった。その他のあらゆる認知機能評価および複合評価についても、差はみられなかった。運動介入群で80歳以上の被験者(307例)、ベースラインの活動体力がより脆弱であった被験者(328例)は、健康教育介入群と比較した実行認知機能複合スコアの変化が有意に良好であった。