暑い時の水分補給には何が良いのか?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「認知症は発症の2-3年前から物忘れを自覚しなくなる?」という報告です。
認知症になる人は、本格的な発症の2~3年前から徐々に自身の記憶障害を認識しなくなることが、新たな研究で判明した。「自分の記憶力に不安があるとわかっている人は、認知症ではない。将来必ず認知症になるというわけでもない」と同研究者。
今回の結果は、研究者らが既に気づいていた問題を「厳密な分析」により裏付けるものだと、米南フロリダ大学の別の研究者は述べている。この知見が意味するのは、「自分に問題があると思っていない人は、助けを求めることも少ない」ということだと同氏は指摘し、「近親者が認知症の徴候に敏感になることが重要だ」と付け加えている。
本研究者は母親が時折鍵をどこかへ置き忘れることがあっても慌てて医者に行く必要はないが、あるパターンの記憶力低下がみられ、本人がそれに気づいていないようなら危険信号だと述べている。
認知症の治療法はないが、症状を軽減したり進行を遅らせたりする薬剤があり、新しい治療法の臨床試験に登録することもできるため、やはり早期発見は重要である。さらに、早く疾患に気づけば、意志決定の能力があるうちに将来の計画を立てることもできると同氏は指摘している。
よく外来にも「最近物忘れが酷くなって...」と仰る患者さんがおられますが、いつも「物忘れを自覚しているうちは大丈夫ですよ!」と伝えていたのですが、どうもその通りのようです。ということは逆に身近にいる家族の注意が大事と言うことですね!