男性、大腸がんトップへ！

おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「男性、大腸がんトップへ」という報告です。

　先日、国立がん研究センターから「2013年がん登録集計結果」が発表されました。それによると男性の5大がんのうち、大腸がんが胃がんを抜き、トップとなり、女性では順位は変わらないものの、1位の乳がんや2位の大腸がんの増加率が他のがんと比べて大きくなっており、男女ともに大腸がんは増加しています。
　大腸がんが増えている大きな原因として、日本人の食生活の変化があげられます。食物繊維の多い穀類や野菜中心の伝統的な和食が減り、動物性脂肪の多い食事を摂る機会が増えたことは、どなたも実感されていることと思います。
　 それでは大腸がん予防には何に心がければ良いのでしょうか？まず必要なのは食生活の改善と禁煙です。動物性脂肪を減らし、食物繊維の多い野菜などをたっぷり摂ることが重要です。また、肥満男性に大腸がんが多いことから、運動などによる体重コントロールも重要です。ウォーキングなど無理なく継続できる運動を日常生活に取り入れましょう。
大腸がんは比較的進行が遅く、早期発見で完治も可能ながんです。その発症には遺伝的要因もかかわるとされていますので家族にがん患者がいる方や、40代以上の人は毎年検診を受けることが大切です。