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脳卒中の危険は居住地でも違う?

佐藤浩明

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おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「脳卒中の危険は住む場所で違う?」という報告です。

 地区の社会経済状況の水準を指標化したものを、地理的剥奪指標という。これまで欧米の多くの研究で、この地理的剥奪が循環器疾患リスクに影響する因子であることが示されている。しかし、アジアにおける検討はこれまでなかった。今回、国立がん研究センターによる研究で、地理的剥奪指標と脳卒中死亡および発症リスクとの関連が検討された。その結果、居住地の剥奪指標が脳卒中の発症に影響することが明らかになった。
 対象となったのは40~69歳の日本人男女9万843人。地理的剥奪指標に応じて、脳卒中の死亡率、および発症率(同15.4年)を推定した。

 主な結果は以下のとおり。
・個人の社会経済的状況で調整後、脳卒中発症の危険率は剥奪指標の最低群(最も裕福な地区)を基準として、 低い順に1.16倍、1.12倍、1.18倍、1.19倍(最高群:最も貧しい地区)であった。
・この関連性は、行動および心理社会的な因子(喫煙、飲酒量、身体活動、ストレス、婚姻状況)で減弱したものの、依然、有意であった。さらに、生物学的な心血管リスク因子(過体重、高血圧・糖尿病・高脂血症の既往歴)で調整することにより、この関連性は有意ではなくなった。

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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