長時間の立ち仕事にも注意！

おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「長時間の立ち仕事にも注意！」という報告です。

　デスクワークは健康によくないが、立ち仕事でも問題が生じ得ることがわかった。今回の論文によると、1日5時間立っていると慢性的で強い下肢筋肉の疲労につながり、長期的な腰痛・筋骨格障害のリスクが高まる可能性があるという。
　同研究者らによれば、全世界の労働者のほぼ半数は1日の4分の3以上立っている。今回の研究の対象者は男性14人、女性12人で、半数が18～30歳、残り半数は50～65歳だった。神経障害や筋骨格障害の既往はなく、試験前日の激しい運動は控えてもらった。製造工場のシフトを再現し、対象者全員に軽作業をシミュレートしてもらった。作業台で5時間立ち、複数回の5分間の休憩と30分の昼食休憩を設けた。
　姿勢の安定と脚筋の応力（「筋収縮力」として定量）をモニターし、 対象者に不快感を報告してもらったところ、年齢・性別にかかわらず、作業日の終了時に著しい疲労を感じていた。また、対象者が実際に緊張を感じているかどうかにかかわらず、立ち時間終了後30分以上、筋疲労の明らかな徴候がみられた。
　今回の研究は小規模でごく限られた期間であるため、長時間の立ち仕事が健康を害することは証明していない。同氏は、「定期的なストレッチ運動や決まった休憩、仕事のローテーション、より動的な動作を取り入れることで、慢性疲労の影響は軽減される可能性がある」という。