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コラム
ファストフードも悪くない?
2015年8月1日
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「ファストフードも悪くない?」という報告です。
慌ただしい食事は必ずしも悪くないかもしれない。ファストフード店よりも、普通のレストランで食事をするほうが塩分やコレステロールの摂取量が多いことが、新たな研究で明らかにされた。研究著者で米イリノイ大学の研究者は、「ファストフードは悪者にされがちだが、それはあくまでも家での食事と比較した場合のこと」と指摘している。
調査の結果、一部の主要なビタミン類、カリウムおよびオメガ3脂肪酸の含有量の面でみると、ファストフードや家で作る食事に比べ、フルサービスのレストランが最も健康的であった。しかし、レストランの食事には家での食事に比べて1日あたり58mgの余分なコレステロールが含まれていたのに対し、ファストフードは10mgにとどまることがわかった。1日あたりの塩分含有量は、レストランは家での食事に比べて412mg多かったのに対し、ファストフードは300mgであった。一方、飽和脂肪や砂糖の含有量の面ではファストフードが最悪であり、繊維質、ビタミンA、D、C、マグネシウムも著しく乏しかった。外食する場所にかかわらず、肥満の人はカロリー摂取量が多い傾向があり、黒人は白人やヒスパニック系よりもカロリー、脂質、塩分および糖分の摂取量が多かった。
また、通常のレストランで注文した食事を自宅で食べた場合、外食よりも健康的だったという。この理由はおそらく、外食は社交的イベントであることが多く、食事に費やす時間が長いためだと同氏は指摘している。
いずれにせよ、できる限り家で料理した食事を摂るほうがよいと同氏は付け加えている。それが難しい場合のヒントとして、米テキサス大学の別な研究者は、油を使わず調理した野菜と脂肪の少ない肉のメニューを選び、ハーフサイズやキッズサイズなど、なるべく少ない量を選択することを勧めている。
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